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独女のなかにはダイエットのために朝食を抜いたり、仕事やつきあいで帰宅が深夜になって朝は慌てて飛び出すという人も多いようだが、朝食抜きは便秘を引き起こす大きな原因になるということをご存知だろうか?

百貨店の食料品売場に勤める真澄さん(31歳・仮名)は、それまでの遅番シフトから早番に変わってすぐに便秘になったという。

「遅番は12時からだったので毎朝9時に起きてしっかり朝食をとり、トイレをすませてから出勤していました。ところが早番になるとそれまで起きていた9時には出勤しなくてはならず、朝食をとる余裕がなくなってしまったんです」

それでも真澄さんは最初のころはいつもどおり便意をもよおしていたが、トイレに行く時間がないので我慢してしまったそうだ。

「1週間ほど過ぎたらまったく便意が起こらなくなり、気がついたら早番になってからずっとお通じがなかったんです」

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真澄さんは生まれてこのかた便秘になったことがなかったそうだ。それが早番になって朝食をとらない生活に変わったとたんに便秘になってしまったのだ。

では、どうして朝食を抜くと便秘になりやすいのかを腸のメカニズムから考えてみよう。睡眠中、活動を休止している腸は目覚めと共に動き始める。さらに朝食を食べることで運動は促進され、スムーズな排便へとつながるのだ。
つまり、人間の体は「起床→朝食→排便」というリズムをもっているので、朝食を抜くと便意が起こらず便秘になるという仕組みだ。

通常、目覚めてしばらくすると空腹感を覚える。ただ、夜遅くまで起きていると朝は食欲がわかないという人もいるだろう。それでも排便のリズムをつけるためには、何かおなかに入れるようにしたい。

善玉菌の働きで腸の運動を活発にするヨーグルトや、水溶性食物繊維が豊富なバナナやリンゴを食べるといいだろう。後者は満腹感が得られるので、ダイエットしたい人にもうってつけだ。

食欲がなくて食べものがのどを通らないときはハーブティーがおすすめだ。自然の植物であるハーブはリラックス効果をもたらすだけでなく、便秘解消にも効果大。
胃腸の調子を整えるカモミールや、腸のぜんどう運動を促進するミント、フェンネルなどをゆっくり飲めば、気持ちも落ち着いて副交感神経の働きが活発になる。腸の自然なぜんどう運動を促してお通じにつながるというわけだ。

前出の真澄さんは早番の生活リズムに慣れて、朝食をとるようになって便秘は改善。「朝食を抜くと便秘になるとは思ってもいませんでした」と言っている。(オフィスエムツー/柚原かおる)



【記事提供元】独女通信 http://news.livedoor.com/category/vender/90/