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付録付き雑誌は、数年前海外で見かけたことがあるが、日本でも女性誌を中心に毎号付録付き雑誌が書店に並ぶようになった。そのほとんどは、雑誌価格でありながら、有名ブランドとコラボレーションしたエコバッグやポーチなど、実用性を兼ね備えたものだ。筆者の周囲にも付録欲しさに普段は読まないような雑誌を買う人も多い。そんな中、雑誌を購入したことがきっかけで、新たな自分改造に目覚めた独女がいる。

周囲が羨むほど容姿がよく、数種のお気に入りブランドのパンツとブラウスまたはカットソーなどをいつもセンスよく着こなす友人のY美(35歳)。だが、いつも似たような服が多く、友人たちが似合いそうなものを勧めてみるのだが、本人は、「職場には制服があり、毎朝着ていくものに悩むのが面倒で、同じようなアイテムを着回すのが楽」と服への冒険心はゼロに近かった。しかし、そんな彼女が突然、ニットワンピースにショート丈の皮ジャケット、トレンカ、フラットシューズと流行のアイテムに身を包んで現れ、周囲の友人たちを驚嘆させた。

「普段は買わない雑誌だったけど、付録が欲しくて初めてその雑誌を買って、パラパラと中を読んでいたら、試着してみたいと思う服がいくつかあったんです。ショップへ行き、マネキンが着ているものを試着してみたら意外にフィットして。鏡に映る自分を見たらワクワクしてきちゃった」と話す。

「普段読まないような雑誌を見たのがきっかけで、自分の新たな一面を発見できたし、気分もリフレッシュできました。たかが服だけど、これって女性の特権でしょ」というY美は、最近、仕事も恋愛も落ち気味だったが、何か吹っ切れた様子でますます自分改造計画に精を出している。

また、彼をおしゃれ男子に改造中の独女もいる。「服に無頓着な彼にいいかなと思ってある男性誌の付録のバックをあげたら気に入ってくれて。私の知る限りファッション誌を見たことがないであろう彼がその雑誌に興味を持って、現在ワードローブを一新中」と語るT子(36歳)。

彼は男性がマユゲを整えたりと外見を気にかけることが理解できなかったそうだが、今では自分のマユゲも整え、メガネもセルフレームのおしゃれメガネに新調しているそうだ。

なかには、「街中で付録と分かるものを持つことに抵抗がある」「所詮は付録で出版社の経営戦略にはめられている」という意見も聞かれた。確かに、付録欲しさについ買ってしまったかもしれない。しかし、普段、見ないような雑誌を見たことで、彼女や彼を目覚めさせた。中身から外見、外見から中身? どちらが先でも自分を改造するキッカケは、実は意外な所にあるのかもしれない。(オフィスエムツー/オオノマキ)



【記事提供元】独女通信 http://news.livedoor.com/category/vender/90/